小田原の子ども向け運動教室|内的動機を育てるAUNN PHYSICAL SCHOOL
- tomoya_igarashi
- 2 日前
- 読了時間: 8分
子どもの内的動機を育てる運動教室
子どもに運動をしてほしい。もっと積極的に取り組んでほしい。できないことにも諦めずに挑戦してほしい。
そう思っている保護者の方は多いのではないでしょうか。
しかし、子どもに対して
「早くやりなさい」「もっと頑張りなさい」「最後までちゃんとやりなさい」
と繰り返しても、その場では動くものの大人が声をかけなければ動かなくなってしまうことがあります。
これは子どもの性格ややる気の有無だけの問題ではありません。
子どもが何をきっかけに動いているのか。その「動機」に目を向けてみることが大切です。
行動を起こす二つの動機
人が何かを始めたり、続けたりする理由は大きく二つに分けて考えることができます。
一つは、外的動機です。
例えば
褒められたい
ご褒美が欲しい
先生や親に怒られたくない
試合に勝ちたい
友達に負けたくない
良い成績を取りたい
といった、外側から与えられる評価や報酬によって生まれる動機です。
もう一つは、内的動機です。
こちらは
面白いからやりたい
もっと上手になりたい
できなかったことをできるようにしたい
自分なりに試してみたい
少しずつ成長する感覚がうれしい
といった、行動そのものに楽しさや価値を感じている状態です。
誰かに言われたからではなく、自分の内側から「やってみたい」という気持ちが生まれています。
外的動機は悪いものではない
内的動機が大切だと聞くと、褒めることやご褒美、競争は良くないのではないかと思うかもしれません。
しかし、外的動機が悪いわけではありません。
子どもが新しいことを始めるとき、最初から活動そのものの価値を理解しているとは限りません。
「友達がやっているから」「先生に褒めてもらえたから」「試合に勝ててうれしかったから」
そのような外側からのきっかけによって、興味を持つこともあります。
運動が苦手な子にとっては、先生から認めてもらうことが、次の一歩を踏み出す力になることもあるでしょう。
大切なのは外的動機をなくすことではありません。
外側から与えられたきっかけを子ども自身の「もっとやってみたい」へとつなげていくこと。
それが、指導する大人の役割だと考えています。
褒められるためだけの運動になっていないか
子どもを褒めることはとても大切です。
しかし、褒め方によっては子どもの意識が運動そのものではなく、大人からの評価にばかり向いてしまうことがあります。
「すごいね」「上手だね」「一番だったね」
という言葉だけを繰り返していると、子どもは次第に
「褒めてもらえるならやる」「勝てそうならやる」「失敗して評価が下がるならやりたくない」
と考えるようになることがあります。
評価されることが目的になることで難しいことを避けたり、失敗を怖がったりする可能性もあります。最近はメディアでも褒める指導、褒める子育てが取り上げられているせいか、現場でもこのような傾向が強く感じられます。
そのため、結果だけではなく、取り組んだ過程に目を向けることが重要です。
例えば、
「さっきと動きが変わったね」「何を意識したの?」「その方法はどうやって思いついたの?」「失敗した後にもう一度挑戦できたね」
と声をかけます。
子ども自身が自分の工夫や変化、成長に気づくことができれば評価の基準は少しずつ大人の外側から自分の内側へ移っていきます。
内的動機を育てる三つの要素
子どもの内的動機を育てるためには三つの要素が大切だと考えています。
1.自分で選べること
大人からすべてを指示されるよりも自分で選択できる場面がある方が子どもは主体的に取り組みやすくなります。
例えば、
「どちらの動きからやってみる?」「どうしたらもっと速くできると思う?」
と問いかけます。
もちろん何でも自由にすればよいわけではありません。
安全やルールという枠組みの中で、自分で考え選択できる余白をつくることが大切です。
逆に言えば
ルール、枠組みを持ってして子供の可能性を狭めず、けれども自由の範囲を制限する。その塩梅の妙が指導者の力量だと思っています。
2.できるようになる感覚があること
子どもが夢中になるためには成功体験も必要です。
ただし、簡単すぎる課題では飽きてしまい、難しすぎる課題では諦めてしまいます。
少し頑張ればできる。失敗しても、工夫すれば成功に近づける。
そのくらいの課題を用意することで、子どもは自分の成長を実感できます。
最初はできなかったことが何度か試すうちに少しずつできるようになる。
この経験が
「もう一回やってみたい」「次はもっとできそう」
という内側からの意欲につながります。
指導者の立場では課題達成度をどのように設定していくか?と言う点が重要になります。
それぞれの個性に合わせた難易度を設定する必要がありますが、人数が増えればその複雑性は増します。参加者全員が楽しめる課題設定をすることが腕の見せ所です。
3.安心できる人や仲間がいること
子どもは安心できる環境の中でこそ、思い切って挑戦できます。
失敗したときに笑われる。できないことを責められる。常に他の子と比べられる。
そのような環境では失敗を避けることが優先されてしまいます。
反対に、
「失敗しても大丈夫」「いろいろなやり方があっていい」「一緒に考えてみよう」
と思える環境では子どもは自分らしく挑戦できます。
仲間と一緒に喜んだり、教え合ったりする経験も、運動を続ける大きな力になります。
失敗を失敗と認識しない。それくらいの感覚で十分なのだろうと思います。
一つ一つの現象を粒立てる必要はなく
「絶対にクリアしたい!」そんな課題を提示できれば自ずと次々とチャレンジする環境ができていきます。
すぐに教えすぎない
子どもがうまくできない姿を見ると、つい正解を教えたくなります。
「足はこう動かして」「手はここに置いて」「もっと前を見て」
もちろん安全に関わる場面や、基本的な動作を伝えることは必要です。
しかし、すべてを先回りして教えてしまうことで子どもが自分で考える機会は減ってしまいます。
うまくいった時に
「今の動きと前の動きは何が違った?」
と問いかける。
子ども自身が考え、考察し、成長の仕方を学んでいく。
すぐに答えを与えず、少し待つことも指導の一つです。
考えている時間。迷っている時間。失敗を繰り返している時間。
一見すると遠回りに見える時間の中で、子どもは自分で学ぶ力を育てています。
競争をどう扱うか
競争も外的動機を生みやすいものの一つです。
勝つことはうれしく、負けることは悔しい。
その感情自体は決して悪いものではありません。
競争によって普段以上の力を発揮したり、目標が明確になったりすることもあります。
ただし、勝敗”だけ”を評価すると運動が得意な子ばかりが認められ、苦手な子は自信を失ってしまいます。
そのため、フィジカルスクールでは他人との比較だけでなく、過去の自分との比較を大切にしています。
昨日より少し速くなった。前より滑らかに動けた。以前はできなかったことに挑戦できた。
一番になることだけではなく、自分自身の変化に気づけること。
それが、長く運動を続けていく力になります。
もちろん、ハイレベルな競争に身をおく選手にとって競争は避けて通れないものです。
しかし、重要なのは競争に身を置くタイミングです。
ドイツでは小学生年代では純粋に楽しみ、中学生年代から戦士になる。そんな表現も。
根源にある「楽しい」「好き」が苦しい時に自らを支える”強さ”になります。
大人が子どもを動かし続けない
指示をする。ご褒美を用意する。競争させる。強く励ます。
こうした方法を使えば子どもをその場で動かすことはできるかもしれません。
しかし、大人が動かし続けなければ行動できない状態では本当の意味で主体性が育ったとはいえません。
私たちが育てたいのは言われたことを正確にこなす子どもだけではありません。
自分で考えること。自分で選ぶこと。失敗してもやり直すこと。できる方法を探すこと。自分自身の成長に気づくこと。
運動を通してそうした力を身につけてほしいと考えています。
フィジカルスクールで育てたいもの
AUNN PHYSICAL SCHOOLでは走る、跳ぶ、投げる、バランスを取るといった運動能力だけを教えているわけではありません。
私たちが大切にしているのは子どもの中にある
「やってみたい」「どうしたらできるだろう」「もう一回試してみよう」
という気持ちです。
外的動機は行動を始めるきっかけになります。
しかし、最終的に育てたいのは誰かに言われなくても自分の中から生まれる意欲です。
「やりなさい」と言われて動くのではなく「やってみたい」と思って自分から動き出す。
その変化は運動だけにとどまりません。
勉強や仕事、人間関係、そして将来、新しいことに挑戦するときにも必要になる力です。
子どもを大人の思い通りに動かすのではなく子どもが自分で動き出せる環境をつくる。
AUNN PHYSICAL SCHOOLでは運動を通して子どもたちの主体性と学び続ける力を育てていきます。


コメント